今までのあらすじ②
こんにちは。バイオリン工房アトリエVERNICEのikebuchiです。
前回は今から改造されるバイオリンがどのようにして私の手に廻って来たかをご説明させていただきました。
今回は壊れた表板の修理方法についてのお話をしましょう。
それでは私が破壊した部分をズームイン!!!
はい。けっこうガッツリ割れてしまっていますね。
どれだけ強くペグを回したらこうなるのか、今の私にとっては逆に興味をそそられます。
当時高校生で、バイオリンの知識も皆無だった私にとってはもうどうしようもない状態でした。
しかし!!!
イタリアはクレモナで修業をし、コントラバスまで製作、修理可能な現在の私にとっては、この程度の修理は造作もありません(ドヤ!
ただ、やはりこの表板をよ~く見てみると、古いドイツの量産品(価格安め)特有の適当に作られた感がすぐに分かってしまいます。
例えば裏側を見てみましょう。
表板を横板から分離させてすぐの写真です。
お世辞にもきれいとは言い難いですよね。バスバー短いし角ばってるし、しかも厚みもバラバラなどetc..
京都の職人さんが表板作り直すと言っていた気分がよくわかりますね。
ですので
この表板をまるまるコピーして表板をもう1枚作っちゃいました!!!
はい。端折り過ぎてすいません。
製作工程は写真を撮っていなかったのでありません。ごめんなさい。
私のツイッターに過去の表板製作の画像が何件か上がってるので、製作工程を見たい方はどうか発掘してください。
ともあれざっくり言って上記に書いたほぼ全ての問題はこれにて全て解決!!!
製作期間も実質3日と、修理するよりも早く問題が解決してしまいましたとさ。
つづく。